Daso Sufi

I-amness

いざ仮面舞踏会へ



Oshoは言う。


エッセンスは中心であり、あなたの本質であり、存在によって与えられているものだ。人格は周囲にあるもので、社会によって培われたもの。それは、自然ではなく、育成によるものだ。

 

子供は胎内から出てくるとき、初めて自分の外側にあるものに接触する。そして、その接触が外壁を創り出す。ゆっくり、ゆっくりと、社会は子供を自分たちのやり方に慣れさせていく。キリスト教社会は子どもをキリスト教徒にし、ヒンズー教徒はヒンズー教徒にする。そして、何層にもわたる条件付けが子供に課される。よく発達した人格の中に入っていくと、次の3つのことが見えてくる。

 

第一に、非常に薄い肯定的な層、肯定的だが偽りの層だ。それは、ふりを続けている層であり、そこにはあなたの仮面のすべてが含まれている。フリッツ・パールズは、この層を「Eric Berne layer*1」と呼んでいた。

 

あなたは心の中で泣いていても、その層では微笑み続けている。あなたは怒りに満ちていて、相手を殺したいと思っていても、優しい表情のままでいるのだ。そして、「よく来てくれたね。とても幸せです。会えてうれしいです」と言う。あなたの顔は喜んでいるように見えるが、それは偽物だ。

 

しかし、偽物の社会に存在するためには、偽物の層が必要だ。そうでなければ、ソクラテスやイエス、私がそうであったように、あなたも困難に陥るだろう。その偽物の層が、あなたを偽物社会の一部にしておくのだ。それは偽りの世界、東洋では「マーヤ」と呼ばれているものだ。それは幻想であり、すべて偽りであり、インチキだ。あなたが微笑んでいるように、相手もまた偽りの微笑みを浮かべている。誰もほんとうには微笑んでいないというのに。

 

人々は傷を負っているが、その傷を花で飾り、花の陰に隠している。親はこの層を子供に与えようと焦っている。なぜなら、その子が偽りの社会の一員として存在しなければならないことを知っているからだ。この層がなければ、子供は生きていくことが難しく、潤滑油のような役割を果たすのだ。<Unio Mystica Vol.1-No2>

 

最近良く聞くOsho講話は、

スーフィーマスター、ハッキム・サナイのシリーズ"Unio Mystica”

 

魂のエニアグラムで学ぶことに大きく役立つので、要所ごとに訳しています。ここに紹介したのはほんの一部ですが、ここまでの内容でもっとも響いたのは、「偽物の社会に存在するためには、偽物の層が必要だ。」という部分。

 

それがないと確かに私たちは困難さに直面するでしょう。

 

ならば、偽りの部分を仮面として認識し、誰もが仮面を被っているのだということを覚えておくために、外に出かける時には「仮面舞踏会に行く」と思うことにしたのです。

 

今日はどの仮面が良いかしらね?

 

*1:心理学者エリック・バーンによるエゴ発達理論で言う層